市場について
私たちの食生活に欠くことのできない新鮮な魚・野菜・果物などの生鮮食料品は、卸売市場の役割によって安心が保たれています。
最近ではオンラインショッピングや輸送、鮮度保持技術が向上し、卸売市場を通さない流通も増えてきております。しかし、地域の隅々まで生鮮食料品を安定供給するためには、上記のような卸売市場の役割はとても重要となっています。
苫小牧市が卸売市場を開設し、業務条例を定めて市場の運営と施設の管理及び取引が公正に行われるよう指導監督をします。
苫小牧市から許可を受けて出荷者から販売の委託、又は買付した品目をセリ売り等により買受人に卸売する会社で一定の手数料を出荷者から受けて営業しています。
苫小牧市から許可を受けて卸売業者からセリ売り等に参加して品物を買い取り、消費者に小売します。また、苫小牧市から承認を受けて市場利用者の便宜をはかるために、飲食日用雑貨の販売する附属営業人という職種もあります。
苫小牧港をはじめ、各地で水揚げされた魚介が集まるマルトマ苫小牧卸売市場。中でも「セリ」は市場の主役と言っても過言ではありません。ここでは、ホッキ貝や秋鮭漁が盛んなとある秋の1日の様子を時間を追って紹介します。
秋鮭漁を終えた漁船が帰港してきます。船内ではあらかじめ、魚を大きさや鮮度などで仕分けしておき、水揚げの準備を行っています。
大きさやオス・メス、キズの有無を瞬時に見極めて、それぞれのタンクに分別。1つのタンクにはおよそ800kgの魚が入ります。
仕分けされたタンクの計量を行います。セリはkgあたりの単価で行われるため、計量作業はとても重要です。
苫小牧では特産であるホッキ貝を守り育てることを目的として、時期によって漁場を変えています。
ホッキ貝は大、二番手、三番手で仕分けされ、三番手以下(9cm未満)の大きさは市場に出さず、海に戻しています。
スピーディで活気があり、公正なセリを行います。方式は「下げ競り」を採用しており、市場に出された鮮魚はすべて販売されます。
苫小牧港では四季折々でさまざまな魚介が水揚げされます。その中でも代表的な味覚をご紹介します。
苫小牧のホッキ貝は年間を通じて安定した品質を保っており、産卵期を除く一年中いつ食べても高品質です。特に苫小牧のほっき貝は9cm以上の大型の貝のみを出荷しており、大ぶりで肉厚ジューシー、甘みが強くてコリコリとした歯ごたえが特徴。お刺身、バター焼き、カレーの具材としてなど調理方法も豊富です。
毎年9月初旬から始まる秋鮭の定置網漁。苫小牧近海は親潮と黒潮が激しくぶつかり合って合流する、世界でも有数の海産資源に恵まれた豊かなよい漁場として有名で、ここで獲れる秋鮭は大型で味が良いと言われています。焼き鮭、お鍋、チャンチャン焼きなど北海道ならではの味覚をお楽しみください。
全長60~80cmにも達する大型の鰈。マツカワの名は、ウロコがマツの樹皮のようにざらざらしていることから、その名がついたとされており「王鰈(おうちょう)」とも呼ばれる幻の鰈です。身は厚くて白身、ほどよく脂が乗っているため、刺身や寿司では最高級品。煮付けやムニエル、フライとしても大変美味です。
卸売市場は全国から集まった生鮮食料品などを、小売店(スーパーなど)、外食事業者(レストランなど)、加工業者へ販売する拠点です。生鮮食料品等を 安定的にお届けするために、卸売市場には、商品を集めたり、価格を決めたり、市場を衛生的に保つなど、さまざまな機能があります。また、生産量の大少に関わらない出荷や迅速で確実な代金決済システムも備わっています。この仕組みがあるからこそ、漁師さんなどの生産者は食料品を安心して生産・出荷することができ、生産者を守ることにもつながっています。
マルトマ苫小牧卸売市場では、市場を広く皆さまに知っていただくことを目的として、PRや食育の推進に関する活動の一環として「ホッキ祭り」や「市場一般開放イベント」の開催を予定しています。日時につきましては、本ウェブサイトや苫小牧市の広報等をご確認ください。
苫小牧産の北寄貝だけを使用し、野菜は全て北海道産を使用したカレー&シチューです。
両方ともほっきは柔らかく仕上げ、特にカレーは「苫小牧のソウルフード」としてどこか懐かしく感じられるほっきカレーに仕上げています。またほっきシチューは漁師さんの定番料理として普段から食べられており、苫小牧市の新しい料理としてお召し上がりください。
殻つきのホッキ貝は、水管の隙間からヘラやナイフを使って剥いていきます。その様子を動画にしたので、流れるような美技をぜひご堪能ください。
水管の隙間にヘラやナイフを入れ殻を開きます
殻に付いている貝柱などをきれいに剥がします
身に付着する砂などを水でよく洗い流します
苫小牧市の公式キャラクター「とまチョップ」がマルトマ卸売市場に働き(遊び)にやってきました。
その様子を紹介します。